No.75 自律神経は環境の変化やホルモンのバランス変化などが原因
自律神経失調症とはどのような病気なのでしょうか。
ここでは自律神経失調症を大まかに理解できるように述べていきたいと思います。
自律神経失調症の主な症状としては、
めまい、発汗、不眠、肩こり、頭痛、腰痛、動悸、息切れ、下痢、便秘、食欲不振、イライラ、倦怠感、手足の冷えなどがあげられます。
では自律神経失調症はどのようなメカニズムで発症しているのでしょうか。
「自律神経」と言うくらいですから、自分の意志とは関係なく働いている神経なのです。
体温、心臓、血圧、胃腸などのコントロールをする働きがあります。
自律神経には交感神経と副交感神経の2種類があります。
交感神経と副交感神経の優位性が両者バランスよく機能しています。
例えば、交感神経が心拍数を上げると副交感神経が下げようとします。
胃腸の働きでは、副交感神経が活発にすると交感神経が抑えようとします。
血圧も交感神経が上げようとし、副交感神経が下げようとします。
血管においては、交感神経が収縮させようとし、副交感神経が広げようとします。
これらの自律神経の機能は、環境の変化やストレス、ホルモンのバランス変化などが原因で損なわれることがあります。
そして、倦怠感やめまい、イライラなどの症状を発症します。
そのため女性が更年期障害を漢方薬でホルモンのバランスを整えたりする場合があります。
このように自律神経の機能が低下することによって発症する様々な症状のことを、
「自律神経失調症」と呼びます。
自律神経は体じゅうの多くの箇所に繋がっていますので、自律神経の機能が少し低下しただけでも、からだの様々な部分に症状が現れます。
自律神経失調症はストレスや疲労、不規則な生活などにより発症することが多く見られます。
特に几帳面、まじめ、心配性、責任感が強いという性格の方がこの病気にかかりやすい傾向にあります。
そのため、ストレス環境の調節などを治療に取り入れることがあります。