No.76 介護疲れはどの家庭も他人ごとではない問題に

私の母が死ぬまでの数年間、本当にお金がかかりました。
勿論最初は少しでも長く生きて欲しいと思っていましたが、現実問題として綺麗ごとだけでは済まされない、介護の厳しさを経験しました。

というのも、自分の家庭の生活を守りながら親の介護まで面倒を見るとなると、金銭的にも体力的にも苦しくなってきたからです。
いわゆる『介護疲れ』による殺人事件なども発生しますが、実際に介護をしている方からすれば、気持ち的にわからなくもないのです。

それだけ介護の疲れは、面倒を見ている人間にとって、負担が大きいと言うことだと思います。
そして今の日本は、少子化・核家族の影響で、介護が必要な人間よりも、介護をする人間が少なくなっているのも大きな問題です。

兄弟が多く、面倒を看る人が多ければ、一人にかかる負担はそれほど大きくなりません。
しかし、核家族出身の一人っ子などは、面倒を看る人が自分しかいないため、両親が二人とも要介護になってしまった場合は、大変な状況になってしまいます。

経済的にゆとりがあれば、介護施設に入れて、自分はお金を稼ぐために仕事に専念をするという方法もありますが。
経済的に余裕がない場合は、自分で全部面倒を看ないといけなくなってしまうので、ゆとりがなくなってしまいます。

最初は歩行器や介護ベッドなどの介護用品のレンタルで様子を見ても良いですが、やはり5年、10年となってくると、レンタルよりも購入をしてしまったほうが割安になりますので、時期を見てレンタルから購入へ切り替えてしまうのも良いかもしれません。
その場合、販売もレンタルも一緒にやっているお店を利用すると便利ですね。

やはり親の介護問題は短期間で解決するような問題でないので、慎重にならないといけません。
人によっては、仕事を辞めて介護に専念にする人もいますので、介護をする人間の人生も、大きく変えてしまう問題です。

介護問題はいつ勃発するかわかりませんので、やはり親がある程度の時期になったら、将来的なことも考えないといけませんね。

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