No.50 介護用品をレンタルするメリットと利用の流れ

介護生活に欠かせないのが介護用品です。自立での生活が難しくなった健康状態の中でできるだけ快適に過ごし、また外出など活動的な環境を維持するためにも介護用品が非常に重要な意味を持ちます。適切ではない介護用品を使用していると不快さを我慢することでストレスが蓄積してしまったり、使用するのがイヤで家に閉じこもりがち、さらに寝たきりの状況に陥ってしまうケースもあります。また適切な介護用品を使用しているかどうかは介護を行う家族の側の負担とも関わってきます。

このように適切な介護用品を確保できるかどうかが介護生活の質を決めるといっても過言ではないのですが、それだけに介護用品をどう揃えるかが大きなテーマとなってきます。日常的に使用するちょっとしたアイテムの場合はともかく、歩行器やベッド、車椅子といった大掛かりな用品ともなるとすぐに買い替えというわけには行きませんし、処分の方法にも困ってしまいます。

また介護生活はずっと同じ環境が続くわけでは決してなく、体の衰えや病状の進行などで変化していきます。最適だと思って購入した介護用品が1年後も最適な選択肢とは限らないのです。

介護用品のレンタルはこうした問題をクリアしてくれる非常に優れたメリットを備えた選択肢です。健康状態や生活環境に応じて介護用品を交換することができますし、使わなくなったものを処分する必要もありません。さらに要介護認定を受ければレンタル料金に介護保険制度が適用され1割負担で利用することができます。購入の方が気兼ねなく使える、という方も多いかもしれませんが、現実的な視点から見て購入の方が断然有利で適切なのです。

そんな介護用品のレンタルはケアマネージャーや福祉用具専門相談員などともよく話し合ったうえで決定されることになります。ケアマネージャーによるケアプランの作成の段階でレンタル業者を決めることになるため、任せきりにするのではなく本人や家族の希望や意見もしっかり持ったうえでよく話し合うことが大事です。レンタル業者の中にはでは用意した介護用品が本当に適しているかどうか試用期間を設けていることもあり、そのうえで大丈夫だと判断された場合に契約となります。こうしたレンタルのメリットや利用の流れは介護用品を利用する際にかならず踏まえておくようにしましょう。

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