No.80 介護施設探しと訪問リハビリ施設について

高齢者・障がい者が介護サービスを利用する場合には相応しいサービスを受けられる施設を利用できるかどうかが何よりも重要なポイントです。この点は適切な要介護認定を受けられるかどうかとも関わってきますが、どんな介護施設があるのか、事前によく知ったうえでケアマネージャーとも話し合いながらケアプランを練っていく必要があります。

都内には多くの介護施設があり、とくに民間が運営する有料老人ホームが増えている状況です。入所タイプか、通所タイプかの違いも考慮したうえで選んでいくことになるわけですが、とくに施設ごとの違いがわかりづらいのが通所タイプです。

自宅で生活しながら介護サービスを受ける施設だけに絞ってもかなりの数があります。このタイプでは利用者が施設に通うか、施設のスタッフを自宅に来てもらってサービスを受けるかの2つの選択肢があります。そのうちスタッフにきてもらってサービスを受けるタイプには訪問看護と訪問リハビリの2種類が代表格として挙げられます。

この2つはサービスが共通している部分もあるため、どういった施設でどのような形で利用するかがとくに重要なポイントとなってきます。共通している部分はどちらも食事・排泄・入浴などの介助を行うことで、違うのは訪問看護は医療行為を中心とした日常生活の不便を解消し、できるだけ快適な環境にするためのサービスを行っていのに対し、訪問リハビリは機能訓練などを通して体の機能を改善を目指し、できるだけ自立した生活を送れるためのサービスを行っている点です。そのため健康状態や回復の見込みなどによってどちらが適しているかどうかの判断が違ってきます。

訪問リハビリを探す際にはこうした点を踏まえた上でそれぞれの施設の特徴やサービス内容などを確認しておくとよいでしょう。病院では訪問看護と訪問リハビリを併設しているところも多く、どちらが適切かどうかなども考慮したうえで最終的な判断を下すことも必要になってきます。

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