No.65 介護施設の種類は様々
介護サービスと言えば介護施設で受けられるものがまずイメージされます。ただこの介護施設にはさまざまな種類があり、どの施設でどういったサービスが受けられるのか、どの施設を利用するのがもっとも相応しいのか、難しい部分もあります。
まず介護施設には大きく分けて公的な施設と民間が運営する施設の2種類があります。介護保険制度で受けられるのは公的な施設の方です。名称が似たものが多く混同しやすいですが、サービス内容や利用環境が大きく異なるため注意が必要です。
介護施設の中でももっとも有名なのが特別養護老人ホームです。加えて介護老人保健施設と介護療養型医療施設の3つが介護保険で利用できる入所型の介護施設となります。その他公的施設としてはケアハウス、養護老人ホームなどの種類があります。
一方民間運営の介護施設では一般的に老人ホームと呼ばれる施設が多数あります。とくに多いのが住宅型憂慮老人ホームと呼ばれるもので、入居者の自立した生活を重視しつつ不自由な面が内容さまざまなサービスを充実させているのが特徴です。自立した生活が困難な方には介護付有料老人ホームがあります。
民間運営ではほかにサービス付き高齢者向け住宅、グループホームなどもあります。とくにグループホームは小規模な施設ということもあり近年増えており、特別養護老人ホームに入れない方が利用するケースが見られます。
これらの施設は誰でも入所できるというわけではなく、本人の健康状態、介護が必要なレベルに応じて入所条件が定められています。例えば特別養護老人ホームでは要介護3以上が条件、介護老人保健施設では要介護1以上が条件となっています。また民間運営の施設の方がサービスの面では充実していますが、その分費用が高くなります。今後介護施設の需要がますます高まっていくことで民間運営の施設が増えていくことが予想されるほか、よりサービスの内容が多様化・細分化していくのではないか、とも言われています。費用が安い施設がよいか、充実した環境で暮らせる施設がよいか、選択が求められる時代になりつつあるともいえそうです。